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2024.05.08
親への説得
母が自宅を離れて、高齢者施設入居を嫌がっています。 説得するにはどうしたらいいですか?
北海道(男性) ムーニーさん
緊急性の度合い別にご説明します。
ムーニー様のように、親御様の施設入居について、なんとか説得したいと考え、悩まれる方は少なくありません。
ただ、ご高齢者にとって、生活環境(住み慣れた地域、自分の家、近隣住民とのお付き合いなど)が変わることは、心身ともに大きなストレスがかかる可能性があります。
また、人によっては、施設での生活を窮屈に感じる方や、高齢者施設に対してマイナスイメージをお持ちの方もおられます。
他にも、ご家族から施設入所をすすめられることで、「家族が面倒みてくれると思っていたのに」「自分を邪魔者扱いしている」「私の世話をしたくないから施設をすすめてくるんだ」と、感情的になってしまい、冷静な話ができなくなる方もおられます。
基本的に、施設の入居については、ご本人の意思や気持ちが一番大切です。
ですから、親御様が施設入所を拒否されている理由や、今後望まれている生活がどのようなものか、まずはじっくりと耳を傾けることから始めます。
とはいえ、施設入所を嫌がる親御様の気持ちを受け止めたうえで施設を勧め、納得いただけるまで対話するには、かなりの労力と覚悟が必要になります。
ここからは、緊急性の度合い別にご説明します。
施設入所について「緊急性がある」「余裕がない」状況であれば、かかりつけの先生から、緊急性について説明をしてもらい、施設入所を強くすすめてもらう、あるいは「緊急ショート」として入所する方法もあります。
ショートステイは確かに一時的な利用ですが、入所している間に安全を確保しながら、ゆっくり説得する時間がつくれます。実際の例では、特別養護老人ホーム併設のショートステイをご利用され、施設の職員さんの対応がよい、他のご入居者さんと仲良くなったことで、気に入ってそのままその施設へ入所された方もおられます。
一方、「緊急性がない」場合は、焦らず、まずは親御様のご希望一つひとつに対して、「今後、介護が必要になった時にまわりの家族ができること・できないこと」や、「ご家族が親御様に将来、どのような生活を送ってもらいたいか」などを伝えていくことも、一つの方法です。
施設入所を急ぐあまり、親御様に不信感をもたれないようにすることも必要です。
親御様の将来については、できるだけ早いうちから、子どもや必要なら親戚も含めて、相談する機会を持たれることをお勧めします。
ご高齢者は、急に介護が必要な状態になることも珍しくありません。
事前にある程度の話し合いがされていれば、そのような時に無理な介護を避け、後の介護体制も整えやすくなります。
親御様にとっても、いきなり施設入所を勧められるより、「将来、万が一のときの保険的な選択肢」として施設見学等を勧められるほうが、気軽に受け入れていただけるかもしれません。
参考程度の見学であれば、「施設に入らないといけない」という切迫感がないので、施設に対し、よい印象を感じていただきやすくなります。
「もしもの時には、頼りになるかもね」というイメージができれば、ご本人にも、ご家族にとっても心強い存在として認識できるでしょう。
また、すでに介護サービスを利用されているのであれば、ケアマネジャーや主治医とも相談し、ショートステイ(介護保険)の利用や施設の体験利用などを経験しておかれると、更に施設への抵抗感や違和感を和らげることができます。
最後に、お母様が施設入所を嫌がるお気持ちを否定せずに、ムーニー様のお母様への思い、ご心配されていることについて丁寧にお伝えされてはいかがでしょうか。
主治医やケアマネジャー、他のご家族・ご親戚にも協力をお願いし、できれば時間をかけて「説得」されることをお勧めします。
お母様の状態が変わり急遽入所を急ぐ場合に備え、緊急ショートや入所ができる体制の準備を進めつつ対話していかれれば、ムーニー様のお気持ちにも少し余裕ができますし、お母様に施設入所を無理強いすることなく「説得」に取り組んでいけることと思います。
ムーニー様とお母様の双方にとって、よい流れがつくれますことを願っております。
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