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2024.01.05
胃ろうとは?在宅介護は可能?在宅介護で気を付けたいこと。
病院から胃ろうの状態で「そろそろ退院を」との連絡を受けると、退院の喜びと同時に、在宅生活について不安を感じられる方も多いと思います。 胃ろうとは?在宅介護で気を付けたいことについて簡単にまとめてみました。
胃ろうは脳卒中の後遺症などで、そしゃく・えん下の機能が低下し、誤嚥性肺炎を何度も繰り返すなど、口から食べることが困難な人の栄養補給の方法の一つです。手術でお腹に小さな穴をあけ、カテーテルを留置し、そこからチューブを通して直接胃や腸に栄養剤を入れる医療措置のことをいいます。
ただし、胃ろう=重篤な状態とは限りません。
ご本人で胃ろうの栄養注入をされるかたや、ご家族の介助を受けて、在宅生活を続けておられる方もいます。
・鼻や喉に違和感もなく、抜けにくい。
・衣類に隠れるため外見に影響がない。
・食事の形状を工夫すれば、口からの食事も行える。(誤嚥予防のため医師や看護師の指示を仰ぎましょう)
・嚥下のリハビリを行い、嚥下機能が回復すれば胃ろうを閉じて口からの食事を再開できる。
・胃ろう造設の手術の痛み・手術でできた傷からの感染リスクがある。
・定期的なメンテナンスや交換が必要。
・栄養剤の逆流や、嘔吐、唾液による誤嚥性肺炎や自己抜去の事故などのリスクがある。
・カテーテル周辺の皮膚のただれやトラブルが起きやすい。
胃ろうは医療行為のため、在宅では、ご本人・ご家族が医師や訪問看護師の指示を受けながら生活をすることになります。
下記の点に注意し、異常があればすぐに訪問看護に連絡を取ることが大切です。
・注入前には体調を確認。
・ベッドは30~90度の間で背上げを調整。
・注入中は顔色や気分、嘔吐、むせ込みなどに注意。
・食後30分~1時間は逆流防止のため、横にならないようにします。
・器具は使用後、中性洗剤で洗浄した後、しっかりとすすぎ、0.0125%の次亜塩素酸ナトリウム液に1時間程度つけその後自然乾燥させます。
・チューブは、投与前後にチューブの内側に水道水を通し(フラッシュ)洗浄します。
・チューブ内の殺菌は、食用酢を水道水で10倍に希釈した液を注入し、止めておきます。
栄養剤の漏れや皮膚の圧迫などで胃ろう周辺は皮膚トラブルを起こしやすいため、毎日のケアが必要です。
・胃ろうの周りは、1日1回(特に医師や看護師から指示がない限り)、ぬるま湯できれいに洗います。水分は優しく丁寧にふき取ります。
・そのままで入浴可能です。石鹸(弱酸性)を泡立てて洗浄後、石鹸の成分が残らないようにしっかりと流してください。消毒の必要はありません。
・胃ろうの周囲に浸潤*1)が見られるときは、ティッシュペーパーで「こより」を作り、チューブの挿入部に巻き付け、こまめに交換してください。
・胃ろう周辺の皮膚に赤みやただれ、浸出液が多いなどいつもと違う様子であれば、訪問看護師や医師に報告をします。
*1)浸潤・・液体がしみ込んで濡れること
・嚥下のリハビリとは別に、口の中を清潔に保つためのケアが重要。
胃ろうの場合、口の中での「そしゃく」がなくなるので唾液の分泌量が減り、口腔内の自浄作用が低下します。口腔ケアを適切に行い、口腔内の細菌の繁殖を抑えることが、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。
胃ろうをしたままで、ご自宅にもどるのが不安という場合は、一旦 介護老人保健施設や看護小規模多機能施設の利用を検討しましょう。
・介護老人保健施設は、看護や介護・リハビリが必要な人が在宅復帰を目指す人のための施設です。入所期間は原則3ヶ月です。
施設毎に、受け入れ態勢やリハビリの内容は違います。
・看護小規模多機能型居宅介護は、看護師によるケアがあるため、経管栄養(経鼻・胃ろう・腸ろう)や痰の吸引などの対応も可能です。
お住まいの地域にこのような施設がある場合には、退院後、お泊りのサービスを利用しながら、自宅にもどるためのリハビリや準備をすることができます。
在宅介護は、ご本人の望む生活ができることが一番ですが、ご本人の安全やご家族の介護疲れが危ぶまれるようでは、いかがなものでしょうか。
「一時的に施設を利用する」「昼間はデイサービスを利用する」「不安定な間は注入を専門家に任せる」など状況にあわせ、積極的に支援を利用していただければと思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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