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2024.02.02
訪問リハビリとは? その目的と効果について簡単にご説明します。
訪問リハビリの利用者数は年々増加しています。それでも「訪問リハビリをどのように利用すればいいのかわからないという方」はまだまだ多いのではないでしょうか?訪問リハビリを積極的に活用していただくために、まずはその目的と効果について簡単にご説明します。
訪問リハビリとは、病院や診療所・介護老人保健施設等の理学療法士や作業療法士・言語聴覚士が利用者の自宅に訪問し、心身の機能の維持回復を図り、日常生活の自立を支援するために行うリハビリテーションのことを言います。
医療保険によるものと介護保険によるものがあり、要介護認定を受けている方は原則介護保険が優先となります。
訪問リハビリは必ず、医師の診断・指示に基づいて行われます。最初に利用者の心身機能の状態を評価し、その結果に基づいてリハビリの計画(プログラム)を立てます。
プログラムには筋力や持久力の向上・関節可動域の拡大・ADL(日常生活動作)の向上等が含まれ、心身機能の維持や回復ができることを目指しています。
プログラムに基づき、食事や入浴・排せつ・移動などの日常生活動作を自立して行うための訓練を自宅で行い、自立した生活のための環境作りのアドバイスやサポート、自宅周辺での買い物・通院、外出などの社会参加を促します。
また、利用者と家族に介護方法の指導やその他の相談援助を行うことで、介護負担の軽減を行います。
【具体的な目標】
訪問リハビリは、あくまでも日常生活の自立を目的としているため、具体的な目標を立てることでその効果も分かりやすくなります。
・一人でトイレに行き、用をすませることができる。
・近くのコンビニまで歩行器で買い物に行ける
・傘をさして外出できるようになる。(雨の日でも外出できる)
・洗濯ものを干せる・取り込めるようになる。
・自宅のお風呂で入浴できる。
・台所で洗い物や簡単な調理ができるようになりたい。
・関節の拘縮を予防したい。
・褥瘡を予防したい。
上記のような目標を達成するためには、いくつかの細かい動作の積み重ねがあり、それぞれの動作が一連の流れの中で行えるようになることが必要です。
例えば、「一人でトイレに行き、用をすませることができる。」動作については、大きく分けて ①ベッドや椅子からの起き上がりや立ち上がり→②立位や姿勢の保持、室内の安全な移動→③トイレのドアの開け閉め④衣類の脱衣⑤便座への着座という一連の流れがあります。
訪問リハビリでは、利用者の自宅で実際に、このような一つ一つの動作を確かめながら、心身の状態と照らし合わせて必要な訓練を行います。
【リハビリの効果】
訪問リハビリには二つの効果が期待できます。
一つ目は、心身の機能訓練によって筋力や持久力が向上し、関節の可動域が広がることで日常生活動作がしやすくなることです。
基本的な生活動作が安定することは、ご本人にとって在宅生活への自信にもつながり、介護者の負担も軽減します。
二つ目は、自宅で、実践的なリハビリを行うことで「調理」や「買い物」といった生活活動や外出などの社会参加が行えるようになることです。
自分のペースで少しずつ、これまでの生活を回復させていくことができれば、自立した在宅生活を安定しておくることができます。
訪問リハビリを利用される方は、要支援1・2の方から要介護5の方まで、身体状態は様々であり、自宅の状況や家族との関りもそれぞれ違います。
訪問リハビリの良さは、そのような「個別の環境や身体状態の違い」「本人がこれまでどのように暮らしていたか」などをふまえ、その人に合った具体的な「目標」や「対策」を立てられるところにあります。「目標」が漠然としていると、訪問リハビリの良さが発揮できず、その効果の評価もあいまいになってしまう恐れがあります。
訪問リハビリを上手に活用し、ご自分のペースで「目標」に取り組み、在宅生活を維持していただければと思います。
1)参考:厚生労働省 社会保障審議会介護給付費分科会(第220回) 資料4 令和5年7月24日
厚生労働省「介護給付費等実態統計(旧:調査)」(各年4月審査分)
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