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2022.11.01
【介護保険は使えるの?】介護が必要な方のためのタクシーこと、介護タクシーについて解説します。
この記事では、介護タクシーとは何かという説明や介護保険を適用される場合とされない場合の違いや、介護タクシーの探し方まで解説します。
介護タクシーとは、要介護状態など、身体が不自由な方が利用するタクシーのことです。
使用する車両はワンボックスタイプの車が多く、車椅子に乗ったまま、身体の不自由な方でも負担少なく乗車出来るように、バリアフリー仕様に改造されています。
また運転手も介護職員初任者研修など、介護系の資格を持たれていることが多く乗車時などにおいても、必要に応じて介助を受けることが出来るのが特徴です。
特に病院への受診に利用されることが多く、電車やバス、一般のタクシーといった公共交通機関を使えない方にとって介護タクシーは貴重な外出の手段と言えます。
ちなみに介護タクシーという名称は、介護保険内で定義されている、正式の名称ではありません。介護保険を適用しないタクシーのことを福祉タクシーやサポートタクシーと呼んだりします。
介護保険が適用される時、この一連のサービスを「通院等のための乗車または降車の介助(通院等乗降介助)」と呼び、訪問介護のサービスに位置付けられています。
また介護保険が適用されなかった場合は、運賃、介助費など、移送にかかった費用のすべてが自費としてお客様に請求されることになります。
1.利用条件
前述のとおり、介護タクシーには大きく、介護保険を利用出来るものと出来ないものがあります。
介護保険を適用する場合
・ドライバーが介護系の資格を持って移乗や準備の介助を行う。
・要介護認定で、要介護1以上の介護度を認定される必要があります。
※自立の方や要支援の方は対象外です。
・病院や銀行・必要最低限の買い物などの日常生活上または社会生活上必要な行為が伴う外出であること。
※補聴器や眼鏡といった本人の調整が必要な買い物は認められます。
※趣味活動や、旅行などには利用できません。
・家族の同乗が認められない。
・タクシーでの移動だけの利用は認められない。
※移乗や準備などの介助を受ける必要があります。
・病院の受診で利用する時に、病院の院内付き添いをすることが出来ない。
※院内は医療保険の領域となるため、病院のスタッフが付き添いや誘導などの介助をすることが原則となります。
以上介護保険で介護タクシーを利用するには何かと制約があり、自由度が低いのが特徴です。
b.介護保険が適用されない場合
・ドライバーが必ずしも、介護系を資格保持者でなくてもサービスを実施出来る。
・介護度が出ていない自立の方でも利用することが可能。
・趣味活動や旅行目的でも利用可能。
・タクシー内に家族の同乗も可能。
・タクシーでの移動のみでの利用も可能。
以上介護保険が適用されない場合は非常に自由度が高いのが特徴です。
しかし、介護保険が適用されないため、お値段が高くなります。
2.料金
介護タクシーの利用料金は、主に以下の3つの項目があります。
・タクシー運賃(移送料)
・介助料
・介護器具のレンタル費用(車椅子やストレッチャーなど)
ちなみに介助料の部分のみが保険が適用されます。
タクシーの運賃と介護器具のレンタル費用は全額実費となります。
※車椅子の利用に関しては無料で貸与頂ける事業所が多いです。
適用される場合とされない場合においてそれぞれ説明して参ります。
<メーター料金システムと時間制運賃システム>
一般タクシーと同程度のメーターシステムで料金徴収するケースが多いですが
なかには「時間制運賃」を採用している事業所もあります。
メーター料金の場合(時間距離併用制運賃)
例:3km 1,140円、時速10km以下95秒毎に90円加算
時間制運賃
例:30分毎1,500円、または30分800円+以降30分毎に1,500円
また介護保険適用の介護タクシーを利用される時に割引を適用している事業所もあります。
このほかにも、観光や冠婚葬祭などの場合は貸し切り料金設定をしている事業所もあります。
3.サービス内容
続いて通院乗降介助と介護保険が適用されない介護タクシーにおいてそれぞれサービスの内容について説明していきます。
またサービスを利用するためには、タクシーを事前に予約しておくようにしましょう。
【通院等乗降介助】
出発前
・介護タクシーが利用者を自宅まで迎えに行く。
・着替えやモーニングケアといった出発前の介助を行う。
・車両まで移動介助を行う。その後乗車介助を実施する。
運転(行き)
・目的地までの運転し、移送する。
目的地に到着後の支援
・降車介助、目的場所までの移動介助を行う。
・通院時は受付及び受診科までの移動介助を行い、病院の受付で手続きを行う。
・受診後の精算、薬の受け取りの介助
運転(帰り)
・利用者宅までの運転し、移送する。
帰宅時
・降車介助、室内までの移動介助
・帰宅後、必要であれば着替えやおむつ交換などの介助を行う。
以上のように通院等乗降介助は目的地への移送と、その前後の介助を包括的に支援するサービスとなっています。ポイントは介助が含まれていることにあり、移送だけでは介護保険は適用されません。
「通院等乗降介助」の利用方法
ケアマネージャーに通院等乗降介助を利用したいことをお伝え下さい。
介護保険を適用させるには、ケアマネージャーが作るケアプランに組み込んで頂く必要があります。
複数個所紹介してもらい、比較検討してみると良いでしょう。
介護保険が適用される、適用されない問わず
介護タクシーの選ぶポイントとして
・あらかじめ金額が予測出来る
・対応の良さ
・運転技量
などの項目から、特に重要視するポイントをケアマネージャーに相談し、良いタクシー会社を探してもらうようにしましょう。
安心して介護タクシーを利用するために、確認すべき注意点は以下の通りです。
・あらかじめ金額が予測出来る
前述した、事業所の料金システムについて前もって把握しておくようにしましょう。
運賃、介助料、介護器具のレンタル費の合計で概ねどれ位の金額がかかるか、見積をとっておくといいでしょう。
逆にどれ位の金額がかかるか予測しづらい事業所は利用しない方がいいかもしれません。
・対応の良さ
サービスを受けるにあたり、ご利用者と運転手の方との相性は非常に重要な要素となります。出来るだけご利用される方の性格に合いそうな方を紹介してもらえるようにお願いしましょう。
・運転技量と介護技術
運転技量や介護技術も、個人差があらわれるところです。 せっかく金額も良心的で対応が良くても、肝心の運転が荒いと何の意味もありません。
ケアマネから介護タクシーの紹介を受ける時、運転で怖い思いをした人が過去にいなかったか等を聞いてみるのもいいかもしれません。
以上介護タクシーについて説明してきました。
介護タクシーの種類、料金体系、サービスの種類、探し方など
もう一度振り返ってみましょう。
➀介護タクシーとは、身体が不自由な方が利用するタクシーのこと。
②介護タクシーの車輛はワンボックスタイプが多く、身体が不自由な方でも 負担少なく乗車できるように、バリアフリー仕様に改造されている。
③介護タクシーには介護保険が適用されるものと適用されないものがある。
④介護保険が適用される場合は、「通院等のための乗車または降車の介助」という名で、訪問介護サービスの1種に位置付けられている。
⑤介護保険を適用せず、介護タクシーを利用すると原則、全て自費としてお客様に請求されることとなる。
⑥介護保険が適用される介護タクシーを利用するには、要介護1以上の介護度があることや、必要最低限の外出、家族の同乗が原則みとめられない等の制約がある。
⑦介護保険が適用されない介護タクシーの場合は上記のような利用を制限される項目がなく、自由度が高く利用することが出来る。
⑧介護タクシーの利用料金には大きく、タクシー運賃、介助料、介護器具のレンタル費がある。
⑨移送費用には、移送距離と時間を総合的に勘案されるメーター料金方式とタクシーの拘束時間を基準に値段が設定されている時間制運賃方式がある。
⑩介護保険を適用される場合、出発前の準備や、移動介助、移乗介助、帰宅後の後片付けなどまで含まれ、車での移送と準備、後片付けまで算定する。
⑪介護タクシーを探すには、ケアマネージャーにお願いして紹介してもらうようにする。
⑫介護タクシーを選ぶポイントは、あらかじめ金額が予測できるか?対応の良さ、運転技量の有無から判断するようにしていく。
執筆者 吉本達志
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