2022.11.10

口腔衛生について学ぼう。口腔機能を維持、向上させるためのテクニックについて説明します。

口腔衛生について学ぼう。口腔機能を維持、向上させるためのテクニックについて説明します。

口腔機能を維持する事で、様々な疾病の予防ができます。 この記事では口腔ケアの方法や効果などについて解説します。

口腔衛生について学ぼう。口腔機能を維持、向上させるためのテクニックについて説明します。

 

 

 

 

 

 

 

目次

Ⅰ.口腔ケアの効果について

II..嚥下機能の低下に伴うサイン

III..口腔ケアの種類について

IV..口腔清潔の効果的な手順について

V..まとめ

 

 

 

 

 

Ⅰ.口腔ケアの効果について

 

➀誤嚥性肺炎予防になります。

 

誤嚥性肺炎とは、口の中に残った食べ物などが肺に入り、肺炎を起こしてしまう疾患の名称です。

飲み込む力が弱くなった高齢者が非常に発症しやすいのが特徴です。

しかししっかり口腔ケアをすることで、誤嚥性肺炎の発症が40%も抑えられることが分かっています。

健康を維持していくのにも口腔ケアは非常に重要になります。

 

②口腔内の機能低下(フレイル)を防ぐことが出来ます。

  

口の機能も使ってないと徐々に衰えていきます。

硬い物や大き目の固形物など、口を余り使わなくていい食べ物ばかり食べていると

顎まわりや舌の筋力が低下し、結果として嚥下能力が下がります。

また口腔ケアを積極的に行うことで、唾液の分泌を促進する効果があります。

唾液が増えることで歯の表面などについた食べカスを洗い流す、自浄作用があります。

 

③窒息の予防にもなります。

 

口腔機能が低下している人は、舌や口の筋力も低下してしまい。

姿勢によって気道が狭くなってしまい、窒息の原因となります。

舌や顎を動かすことで唾液腺が刺激され、しっかり唾液が出ることで食べ物も飲み込みやすくなります。

 

④転倒リスクの軽減にもなります。

  

歯の嚙み合わせがしっかりすることで、体のバランスが向上します。

義歯を使ったり、治療を受けることで、噛み合わせが安定し、力が足まで反映するため歩行の安定が図れます。

 

⑤認知症の予防効果もあります。

  

噛む回数が減ると、脳への刺激が低下します。

逆にしっかりと噛む習慣づけを行うことで脳への刺激から、認知症の予防効果があると言われています。

 

⑥低栄養を防ぎます。

 

しっかりと噛むことで、食事量も上がり、必然的に栄養を沢山取りこむことになるので、低栄養を防ぎ、免疫力が高めていきます。

 

⑦口臭予防になります。

 

口臭は、口の中の細菌が繁殖し、歯周病にかかることなどが原因で発生します。

口腔ケアを丁寧に行うことで細菌の数を減らすことができ、口臭も減少します。

 

Ⅱ.嚥下機能の低下に伴うサイン

 

高齢になると、摂食・嚥下機能が低下してきます。

嚥下機能の低下の典型的なサインは以下の通りです。

このような症状が出た場合は、かかりつけ医や専門医に相談しましょう。

 

➀むせ、咳き込みが多い。

②食べこぼしが増える。

③よだれが増える。

④発音が分かりづらい。

⑤食後に声がかれる。

⑥食後の疲労感が強い。

⑦食事量や水分量の低下が著しい。

⑧食事が1時間以上かかる

⑨気管支炎や肺炎の既往がある。

⑩原因が分からず、体重の減少が著しい。

 

Ⅲ.口腔ケアの種類について

 

口腔ケアには器質的ケアと、機能的ケアがあります。

ケースバイケースで、この器質的ケアと機能的ケアをバランスよく行うことが重要です。

 

◎器質的ケアとは?

口腔清掃を目的としたケア

・口腔清掃

・歯科治療

 

◎機能的ケアとは?

口の機能の維持回復を目的としたケア

・うがい、口腔ストレッチ、くちびる、舌、頬の運動、唾液腺マッサージ、頸部のマッサージやストレッチなど。

 

Ⅳ.口腔清潔の効果的な手順について

 

食事を美味しく食べるには、口腔内の清潔が重要になります。

口腔清掃の効果的な手順について説明していきます。

効果的な手順は以下の通りです。

 

➀準備

②うがい

③義歯の清掃

④粘膜・歯の清掃

⑤舌の清掃

⑥歯ブラシストレッチ

⑦うがい

⑧義歯の装着

 

➀準備

  1. 歯ブラシ、コップ、タオル、使い捨ての手袋などの用具を準備します。
  2. 声掛けを行い、その時に本人の体調や御様子、顔色などをチェックします。そしてその時、口腔ケアを行う同意を得ておきましょう。
  3. 安全で疲れにくい姿勢を確保します。

   ※出来るだけ座って、口腔ケアをするようにしましょう。

   ・体幹がぶれないように、真っ直ぐなるようにクッションなどを使って調整しましょう。

   ・椅子に座る時は、足底を床に接着して、安定するようにしっかり深く座るようにしましょう。

  1. 感染症予防を徹底しよう。

   ※介助を行う人は使い捨て手袋を使いましょう。

 

②うがい

 ・左右の頬をふくらませて、しっかり動かしながらゆすぐようにしましょう。

 ・うがいをすることで、食べ物の残りかすを、取り除くことが出来ます。

 ・うがいは、口を閉じるために必要な筋力を鍛えるためのトレーニングになります。

 ・口の中が乾いた状態で、歯磨きをすると、口の中の粘膜を傷つける原因となります。

 

③義歯の清掃

  1. 義歯を外しましょう。

  部分義歯の場合、左右のバネを同時に外しましょう。

  小さな義歯の場合は、口の中で落として、誤って飲み込んでしまわないように両手ゆっくりと外すようにしましょう。

  総義歯の場合、下の義歯から外すようにしましょう。上の義歯は、少し上にずらすように、あごと義歯に空気を入れるように

  義歯を回転させるように外し、外にだしましょう。

 

  1. 義歯を磨きましょう。

  義歯は落とすと壊れやすいので、洗面器や専用の容器に水をはり、流水させた状態で磨くようにしましょう。

  2日に1回は歯ブラシで磨いたあと、入れ歯専用の洗浄剤につけるようにしましょう。

  また、お水ではなく、熱湯に漬けると形状が変形するので注意が必要です。

  歯の部分の付け根や、入れ歯の裏側、バネの部分は汚れやすいので注意しましょう。

 

④粘膜と歯の清掃

 

※注意点

・スポンジブラシや球形ブラシを使って清掃するようにしましょう。

・ブラシは奥から手前の方向に動かし、口腔内の汚れをからめとっていきます。

・口腔粘膜は傷つきやすいので、やさしく動かすようにしましょう。

・上あごや、歯と歯肉の間、唇と歯肉の間などに、食べ物のかすが残りやすいので注意が必要です。

・ブラシは少しだけ濡らして使うようにしましょう。

 

※順序

    1.歯の清掃

    歯磨きの目的は、歯の表面に付着している歯垢を取り除くことです。

    歯垢は、大部分が細菌で歯にへばりついています。

    うがいでは、流れ落ちませんので、歯ブラシの毛先を使ってしっかり

    落とすようにしないといけません。

    

    2.歯の磨き方

    歯ブラシの毛先を、磨く歯の面に真っ直ぐ当てて、軽く小刻みに動かします。

    歯磨きの注意点としては、力の入れすぎに注意しましょう。

    力を入れて、ゴシゴシ磨くと、一見しっかりと磨けているような気がしますが

    歯ブラシの毛束が開いてしまうので、磨こうとする歯の面から、毛束がそれて磨き残しが出来てしまいます。

    かならず、優しい力で歯面に垂直にあて、小刻みに磨いていくようにしましょう。

    力を入れて磨くと、歯肉を傷つけてしまうので注意しましょう。

    力が入りすぎてしまう人は、柔らかい歯ブラシを使ってみることもお勧めします。

 

    3.家族の歯を磨く時

     家族の歯を磨いてあげる時は、歯ブラシを持っていない手で、対象者のあごを固定したり、頬やくちびるに、歯ブラシが当たらないように、注意しましょう。

 

     4.磨き残しが多いところ

       歯と歯の間や、歯と歯肉の境目、奥歯の溝は、毛先が届きにくく、磨き残しが発生しやすい場所です。しっかりブラシの歯を当てて磨くようにしましょう。

 

⑤舌の掃除

舌苔が付いている場合は、舌ブラシや、柔らかめの歯ブラシで、奥から前に優しくこすりとるようにしましょう。

 

⑥歯ブラシストレッチ

歯ブラシの背の部分で、頬の内側を外へ押し、広げるように動かしましょう。あくまでもストレッチが目的ですので痛くならないようにするのがポイントです。

 

⑦うがい

左右の頬を膨らませてしっかりうごかしながら、ブクブクうがいをします。ブクブクうがいは口腔乾燥の予防にもなります。

 

⑧義歯の装着

・部分義歯はバネがしっかり装着出来ているか確認しましょう。

・総義歯は下の義歯⇒上の義歯の順番で装着します。

・上の義歯は中央部を指で押し上げてはめます。

・義歯がぐらぐらする時は、かかりつけの歯科医にご相談ください。

 

 

Ⅴ.まとめ

 

 

➀口腔ケアの効果には

 ・肺炎予防

 ・フレイル予防

 ・窒息予防

 ・転倒リスクの軽減

 ・認知症の予防効果

 ・低予防の防止

 ・口臭予防

 

②嚥下機能の低下のサイン

 ・むせ、せき込みが多い。

 ・食べこぼしがふえる。

 ・よだれが増える。

 ・発音が分かりづらい。

 ・食後に声がかれる。

 ・食後の疲労感が強い。

 ・食事量や水分量の低下が著しい。

・食事が1時間以上かかる。

・気管支炎や肺炎の既往がある。

・原因不明の体重減少がある。

 

③口腔ケアの種類とは

・器質的ケア(口腔清掃、歯科治療など)

※清掃を目的としたケア

・機能的ケア(うがい、口腔ストレッチなど)

※口腔機能の維持回復を目的としたケア

 

④口腔清掃の手順とは

準備⇒うがい⇒義歯の清掃⇒粘膜・歯の清掃⇒舌の清掃⇒歯ブラシストレッチ⇒うがい⇒義歯の装着

以上の順番で口腔清掃をするべきである。

 

執筆者 吉本達志

執筆・監修者

管理者

竹本さん

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