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2022.11.15
高齢者介護のオムツ交換をスムーズに行うコツや手順について分かりやすく解説します。
オムツ交換は、介助方法に不備があるとすぐ失禁に繋がります。失禁は高齢者にとって肌荒れを引き起こすだけでなく、体温を奪う ので、風邪や体調不良を起こすリスクがあります。 ここでは、オムツ交換の基本技術から、オムツの選び方などの知識をレクチャーします。おむつ交換をしていく上で悩みの解消になれば幸いです。
高齢者の排泄を助ける用具はオムツ以外にも様々なものがあります。具体的には以下の通りです。
ポータブルトイレとは、持ち運び可能な簡易型トイレのことを指します。特に夜間帯トイレに行かれる人や、排泄の回数が多い人で、トイレまでの移動が難しい場合に寝室などベッドの近くに設置して使用します。ポータブルトイレは購入するときに介護保険を使うことが出来ます。負担割合(価格の1割~3割)で購入することが出来ます。
トイレ用手すりは、自宅のトイレを利用する時に、足の筋力が低下することなどに起因して安全に排泄動作をすることが難しい人が利用する。福祉用具です。トイレ用手すりには、壁に取り付けるタイプとトイレに設置するタイプがあります。
a.壁に設置するタイプ
壁に設置するタイプは、介護保険の住宅改修の対応となります。主に便器近くの側壁に設置します。排泄動作の一連動作が難しい高齢者の方でも、しっかりと手すりに掴まって動作出来るので、便器への移動、衣服の上げ下ろしに便利です。壁に設置する手すりには、便座の立ち座りがしやすいI字型、トイレ内移動がしやすくなるL字型があります。
b.便器に固定するタイプ
便器で固定するタイプの場合、便器に腰掛けるときや立ち上がるときに便利です。便器に固定する手すりには、固定タイプとはね上げ式のタイプがあります。同居家族などが同じトイレを利用する場合、手すりを上げておくことで、邪魔にならずに利用することが出来るようになります。また便器に固定するタイプのトイレ用手すりは福祉用具レンタルで利用することが出来ます。
差し込み便器とは、 尻 の下に差し込んで使う便器のことをいいます。ベッド上などで、仰向け寝た状態でも排泄することが出来ることが特徴です。寝たきりの高齢者を排泄介助する時や陰部洗浄を行う時の汚水受けに利用することもあります。ちなみに差し込み便器は介護保険が適用されません。
簡易洋式便座とは、和式トイレの上から置くだけで洋式トイレにすることができる便座です。工事は必要ないので手軽で費用も安く済みます。和式トイレを洋式トイレにしたい人の多くが、簡易洋式便座を利用しています。
手軽で設置しやすく使いやすいのがメリットですが、便座がプラスチックで出来ており故障したり、便座に対してずれてしまったりしやすいのがデメリットです。また、簡易洋式便座は介護保険の適用外となるため、自費購入となります。
自動排泄処理装置は特殊尿器とも呼ばれ、尿や便を受けるレシーバーと、レシーバーに繋がっている本体でできており、本体にはレシーバーで受けた排泄物を流して溜めるポンプとタンクが収まっています。自力でトイレに行くことが出来ない要介護状態の方がベッド上でレシーバーを装着し利用します。
機能は排泄物を吸い取るだけでなく、陰部洗浄機能や陰部乾燥機能がついている物もあります。
オムツの種類は主に以下の種類があります。

紙おむつの基本的な機能は、尿を肌に広げずに「吸収」し、肌から離しておむつの内部に「固める」ことです。
また、オムツは大きくインナーとアウターに分類できます。インナータイプのオムツは尿取りパッドや失禁パットなどがあり、主にオムツの内側に装着し、排尿を吸収することが目的となっています。
アウタータイプのオムツはリハビリパンツ、テープ式のオムツがあり、装着される方の日常生活動作能力や日中の活動量によって使い分けを行います。
吸収力に関しては、尿取りパッドが排尿のほとんどを吸収します。リハビリパンツやテープ式オムツはインナーが吸収しきれない部分を補完的に吸収します。
オムツ選びの3つのポイント
オムツは形状や吸収力だけを重視するのではなく、以上の点も加味して選ぶと良いでしょう。傾向としては、テープ式のオムツより、リハビリパンツの方が、ADLや生活の意欲においても向上していく傾向にあります。
逆に寝たきりの方は、リハビリパンツより、テープ式のオムツの方が、容量、吸水性に優れ、利用される方にとってもストレスなく生活することが出来ます。このように、その方の状態や希望等を複合的に考えて柔軟に選択する必要があります。
もし、どんなオムツを選ぶべきか分からない場合は、利用される方の尿量と運動機能の状態に沿い、どうすれば快適に過ごせるか?という視点で選ぶようにしてみてください。
尿取りパッドも大きさや、尿の吸収力に差があります。
その方の体型や尿量などによって合ったものを使うようにしましょう。
また、夜は出来るだけ安眠出来るように、吸収性の高い尿取りパッドを使用するようにしましょう。
オムツ交換をする時は、必ず使い捨ての手袋を着用するようにしましょう。
排泄物だけでなく、陰部周りは雑菌が沢山ありますので、衛生状態が低下し食中毒などを引き起こす恐れがあります。
お湯で絞ったタオルで、しっかり陰部や下腹部の汚れを拭き取り、最期に乾いたタオルを使って水滴を拭き取りましょう。水滴がついた状態にすると、本人様が風邪をひくなど体調不良を引き起こす可能性があります。なお、清拭用のお湯は少し熱め(50度位)に設定しておくと、丁度良い温度感で介助できます。気温や湿度に合わせて、ぬるくしたり熱くしたり調整してみても良いでしょう。
トイレットペーパーは排便があった時にまず大まかに拭き取る時に使います。
オムツ交換の時、排泄物をトイレットペーパーであらかた拭き取ったあとぬるま湯をお尻や陰部にかけ、洗い流します。
容器は食器洗い洗剤が入っていたものかペットボトルの容器にひと肌にかけても熱くない温度のお湯をかけることが望ましいです。
ベッド上でオムツ交換をする際は、排泄物でベッドシーツが汚れるリスクがあるため、ベッド上に新聞紙を引いて介助を行います。また、使用済みのオムツを捨てるのにも新聞紙を用います。
ギャザーをしっかりと立たせることで、オムツ内での排泄のモレを防ぐことが出来ます。

オムツ交換をする時は、勝手に始めるのではなく、必ずご本人に了解を得て行うようにしましょう。
声掛けをせずにオムツ交換を始めると、不安を相手に与えることになります。
また認知症の方の場合は、拒否を全面に出されることも多々あります。本人の強い拒否があるのに強引にオムツ交換を行うと、本人や介護者ともに怪我をさせたり、後々トラブルに発展するリスクがあるので注意が必要です。ゆっくりと優しい口調で声をかけるのを基本に、それでも同意を得られない場合は時間を空ける、違う人がアプローチしてみるなど工夫してみましょう。
介護者の介助中の姿勢が極端に前屈みにならなくても介助が出来るように、ご本人の許可を得て、高くあげさせてもらうようにしましょう。
高さが変わることで、腰の負担も全く違うものになります。
安心してもらえるように、オムツを外す時も声掛けながら行いましょう。
排泄物の色や量は、健康のバロメーターになります。何か違和感のある時は、病院の先生に相談するようにしましょう。
また尿取りパッドが濡れている位置によって、パットが適切な位置で当てれていたかを判断することが出来ます。
もし尿漏れなどがあった場合は、尿取りパットが濡れている位置から、当て方や位置を再度検討しましょう。
まずあらかたの汚れをとり、その後陰部にお湯をかけて洗い流します。
陰部をタオルで拭く時の注意点として、女性の場合は陰部から肛門部に向けて前から後ろに拭くようにしましょう。
後ろから前に拭いてしまうと、大腸菌が尿道に入り尿路感染症を起こしてしまいます。
陰部は石鹸を用いて洗浄するようにしましょう。また洗浄後はお湯を使って綺麗に洗い流すようにします。
また水滴が残らないように乾いたタオルでも拭くようにしましょう。
ベッド上で横になられている場合は、ベッド柵を両手でつかんで頂くと安易に横に向いて頂くことが出来ます。
濡れたお尻拭き用のタオルで、左右の臀部を大きく円を描くように拭きます。次に乾いたタオルで水滴が残らないように拭いていきます。
オムツを差し込んだら反対側の腰を上げてオムツを広げていきます。オムツの位置が腰の丁度真ん中に当たるようにしましょう。


オムツと指1本が軽く入るような感じで、テープをとめるようにしましょう。
おむつ交換後も清潔な状態になるように後片付けします。衛生面においても、不潔にならないように十分に注意しましょう。
1.オムツを左右にひっぱりギャザーを立たせる。
2.本人にオムツ交換をすることを伝え、了解を得る。
3.使い捨て手袋を装着する
4.ベッドの高さを介護者が介護しやすい高さにご本人様の許可を得て変える。
5.ご本人に仰向けになって頂く。オムツのテープを外しオムツを外す。
6.排泄物の色や量の確認を行う。
7.トイレットペーパーで陰部の汚れを拭き取る。陰部洗浄を行う。
8.おむつを足の間にまとめ、ご本人に横を向いて頂く。オムツを臀部から抜き取る。
9.廃棄用の袋にオムツを入れる。
10.臀部と皮膚の状態を確認する。清拭用のタオルで臀部と周辺を拭く。
11.横に向いている状態のまま、骨盤の下に新しいオムツを半分だけ丸めて差し込む。
12.テープが適切な位置にあるかを確認し、調整する。
13.ご本人に仰向けになって頂く。
14.オムツの中心がおへその位置に重なるように位置を調整する。
15.オムツと体の間に少し余裕をもたせるようにテープで留める
執筆者 吉本達志
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