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2024.09.27
高齢者のための防災対策! 大切な人(自分)を守るためにできること
日本は地震や台風などの災害を受けやすいため、日頃から防災意識をもって生活することが大切です。 防災対策は誰にとっても大切な問題ですが、ここではとくに、高齢ゆえに避難が難しく、何らかの支援が必要な方の防災対策について考えていきます。
令和3年度の厚生労働省調査では、65歳以上の高齢者世帯が単独世帯742万7千人、夫婦のみ世帯700万5千世帯でした。高齢者世帯数は今後も増えると予想されます。
とくに高齢者や障がい者、医療的ケアが必要な人、乳幼児や妊婦などは、自力での避難が困難なことが多いため、災害時の要配慮者と定義されています(災害対策基本法第8条第2項第15号)。
災害時には、まず自分を守ること(自助)が大切です。自身がケガをしなければ誰かを助けること(共助)ができ、避難支援を受ける際にも互いの負担が大きく違ってきます。
自助の基本は「災害時を想定した日頃からの備え」です。
自分だけで備えることが難しいときは、家族や周りの人に協力してもらいましょう。
自宅で過ごすことが多い高齢者は、次のように住環境を整えることで、リスクを軽減できます。
こうした対策は、救助を受けることになった場合にも役立ちます。
自治体のハザードマップなどで、まずは自分の避難場所を確認しましょう。その際、避難場所までの移動手段も考えます。援助が必要であれば、誰に依頼できるかを確認してください。
介護サービスを利用している方は、ケアマネジャーや地域包括支援センターなどと連携しておくことも大切です。
ただし災害時に居住地域が被災すると、想定通りの支援が受けられない可能性もあります。
そのため介護事業者に頼るだけで安心とはいえません。
いざという時に「災害伝言ダイヤルなどで家族間の安否確認をする」「ホイッスルや防犯ブザーで自分からSOSを発信する」といった行為ができるよう、事前準備も必要です。
災害時は携帯電話がつながりにくくなるので、メールやアプリ「LINE」を利用する方法を知ったり、近所の公衆電話の場所(災害時、一般回線よりもつながりやすい)を覚えておくと便利です。なお、災害時伝言ダイヤルは、毎月1日と15日に体験利用できます。
また、状況を自身で伝えることが難しい人は、ヘルプマーク*1)を身につけておくと安心です。
*1)ヘルプマーク:義足や人工関節の使用者、体内障害や難病の方、妊娠初期の方など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要とする方々が、周囲へ「配慮が必要」と知らせて援助を得られやすくなるよう設定されたマーク。杖やカバンなどふだん持ち歩くものにつけて利用する。説明は東京都福祉局ホームページ「ヘルプマーク」より引用作成 https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/shougai//shougai_shisaku/helpmark.html)
各自治体では、災害時に支援が必要な人の「避難行動要援護者名簿」が作成されています。この名簿は地域の自主防災組織や警察・消防などに情報提供され、安否確認や避難支援に活用されるので、要配慮者で避難時の支援が必要な人は、自治体へ相談して登録しておくことをおすすめします。
また、避難用グッズとして懐中電灯、ヘルメットや防災頭巾(クッションとヒモなどでも代用可)、足を守れるスニーカー、緊急持ち出し袋を身近に準備しておきましょう。正しい災害情報を得るためのラジオや携帯電話なども必要です。
高齢者の場合、緊急持ち出し袋が大きく重たくなりすぎると、避難行動が困難になる恐れもあるので、持ち出し品は「自分の命を守る必要最小限」で選びます。グッズの優先順位を家族や協力者と相談しておくと安心です。
さらに震災時にはできるだけガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを切って、避難後の2次災害を予防しましょう。
*必要最小限の持ち出し品例(下記を参考に、自身の状況に応じて準備)
*緊急連絡先リストのほか、心身に関する情報(既往歴やアレルギー)など、緊急時に救助者へ知ってもらいたい情報をまとめたものを準備しておくと良い。
被災状況によっては、避難所へ行くより自宅で待機するほうが安全な場合もあります。
そのため最低3日分、できれば1週間分の飲料水と食物、必要な日用品を、自宅へ備蓄しておくことが推奨されています。
*備蓄品リスト(持ち出し分を除いた準備品。3日~1週間分を、これを参考にご検討ください)
上記の他に、在宅酸素や吸引装置などの医療器具を利用中の人は、緊急用電源(自家発電装置)などの確保が必要です(医療機関や、医療機器の取り扱いメーカーに相談してください)。
また、災害時は断水することもあるため、排泄・トイレの確保は健康・衛生上とても重要です。携帯トイレや簡易トイレ、紙パンツ(おむつ)やパッドなどの備蓄も多めにしましょう。
*地域の助け合い
「遠くの親類より近くの他人」ということわざがありますが、災害時はまさにその状況といえます。
避難が必要な場合、地域や近所の人との助け合いが大きな力になります。
ふだんから清掃や防災訓練等、地域活動へ参加して、町内会・老人会などに加入すれば、地域の人々とのつながりができます。
地域の人と顔見知りになると「○○さんを見かけないけど、高齢で足が悪かったはず。困っているかも」などと情報交換でき、助け合うことができます。
*家族の備え
高齢者と離れて暮らすご家族にも、できる備えがあります。
上記のような準備をぜひ、ご本人と一緒に、もしくは代わりに整えていきましょう。
とくに住環境の整備、持ち出し品や備蓄品の準備は、高齢者には大仕事です。備蓄品は定期的な内容・消費期限のチェック、交換や補充も必要です。
さらにご本人の身体の状態や、家族や周辺の状況も、時がたつにつれ変わります。避難場所の変更、避難のタイミングなどの変更も、必要になる可能性があります。
帰省の際などに家族で防災を話し合い、情報(避難先や緊急先リスト、疾病・服薬内容)の情報更新、備蓄品のチェックなどを手伝うのが良いと思います。
そしてご家族からも近隣の方へ、いざという時の支援をお願いし、定期的にご挨拶などしておかれると、より安心です。
要援護者であっても、自分を守る備えをすることで、防災活動や共助に参加できるのです。
積極的に防災対策へ取り組み、自分や大切な人たちを守りましょう。
参照・参考・引用
厚生労働省 2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa21/dl/12.pdf
内閣府 防災情報のページ:災害関連死事例集(増補版)について(概要)
https://www.bousai.go.jp/taisaku/hisaisyagyousei/pdf/jirei_r5_05_gaiyo.pdf
東京都防災ホームページ
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/bousai/1000026/1000285.html
内閣府 防災情報のページ
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/event/pamphlet_kinki.html
滋賀県 できることから地震対策‼
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/bousai/zishin/11972.html
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