2026.09.18

高齢者の健康管理とリスクマネジメント

高齢者の健康管理とリスクマネジメント

高齢者の中には、若いころに比べて「最近食欲が無くなってきた」「今までよりつまずきやすくなった」という声が聞かれます。高齢者が安全に生活を送るために、起こりうるリスクを予測し、管理・軽減することが求められています。ここでは、転倒などによるケガや事故を防ぐための対策を考えていきます。

 

高齢者のリスクマネジメントの目的

 高齢者のリスクマネジメントの目的としては、以下の内容が挙げられます。

 

・事故やトラブルなどの防止や予測

 交通事故を防ぐために、今の身体状況の確認が必要になります。例えば、交差点を渡る時に転倒するリスクや、渡るスピードをあらかじめ認識することにより、危険を回避することが出来ます。また、家の中での転倒が多くなる高齢者が事故を防ぐために、段差のある部分を段差がない様にすることや、転倒防止のために手すりを設置する計画を立てておきましょう。

 

・健康状態の悪化の予防

 感染症・栄養不足など、健康状態の悪化につながるリスクを早期に発見して、適切な対応が出来るようにしましょう。

 

・経済的なリスクの軽減

 詐欺、医療費の増大などの経済的なリスクを軽減するための対策を講じるようにしましょう。

 

・孤立や孤独感の解消

 家の中に閉じこもりや、社会とのつながりの希薄化につながる精神的なリスクを軽減するための対策を講じるようにしましょう。

 

 

リスクマネジメントの具体的な取り組み

 

では、リスクマネジメントの具体的な取り組みはどのような事をすればいいのでしょうか。

 

住環境の整備

・転倒防止のために、段差を無くす事や、手すりを設置するなどの改修を行う。

・床を滑りにくい素材に変更する。

・照明を明るくする。

 

健康管理について

・定期的な健康診断を受ける(病気の早期発見)

・栄養バランスの取れた食事を摂る。(低栄養予防)

・適度な運動をする。(転倒防止)

 

家族や地域との連携

・定期的に家族と連絡を取り合う。(安否確認にもなる)

・地域のボランティア団体や老人会などに参加する(地域のコミュニケーション)

・緊急時の連絡体制を整備する。

 

食事でむせる・吐き出すなどの症状が出れば、食事内容を変更する

食事中に急にむせる・吐き出すことが頻発するようなことがあれば、飲み込む力が弱くなっている可能性があります。症状が出たら、飲み込みやすく食材を細かく刻む、とろみを付けるなど工夫をすれば、事故を事前に防ぐことが出来ます。

 

専門家との連携

必要に応じて、医師・ケアマネジャー・ヘルパーなどの専門家と連携できるようにしておくと、状況の変化にいち早く気づくことが出来ます。

 

まとめ

 高齢者の方は、若い時より身体能力・判断力が鈍くなりがちになります。事故などのリスク管理はより必要となります。事故などの起こりえるリスクを予測して備えておくことで、最小限の被害に留めることができます。今後の生活のためにリスクマネジメントについて、家族間で話し合いをしていただければと思います。

 

 

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参照文献

厚生労働省:高齢者のリスクマネジメントについて

https://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/04/h0422-2.html

全国社会福祉法人協議会

リスクマネジメントの基本的な視点

https://www.keieikyo.com/data/pre_risk2112.pdf

最後までお読みいただきありがとうございました。

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執筆・監修者

コラムニスト

田村さん

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