2023.04.18

【介護を楽に!】高齢者の介護で役立つコミュニケーションの基本を紹介

【介護を楽に!】高齢者の介護で役立つコミュニケーションの基本を紹介

高齢者の介護をされている皆さんが日々苦労してるであろう、コミュニケーションの基本的なポイントについて書いてみました。 少し読むだけでも、介護生活が少し楽になるかもしれません。では、いってみましょう!

 

人間関係を理解する

人間関係の基本を理解しよう

信頼関係を築くには、まず相手のことを認めることから始めてみましょう。

自身の考えが正当な言い分でもだとしても、例えば「変わりなさい!」と、一方的に他人に迫られると、誰しも反抗的な感情を抱くものです。

よくない人間関係の特徴

・自分は絶対正しいと思っている

・相手を操作しようとする

・自分が変わろうとせず、相手を変えようとする

・必要以上に自分の事を卑下したり自責したりする

よい人間関係の特徴

・自分自身をありのままに受け入れる(自己受容)

・相手の事を尊重し、相手の話を傾聴する

・自分が積極的に変わろうとする意識をもつ

・自分自身を肯定的にとらえる

ストロークを理解する

ストロークとは

人は年齢を重ねても、他人に受け入れられたいと思うものです。

人は、他者からの刺激を必要とします。刺激が欠乏すると精神が不安定になり、身体的にも症状が表れ、生存さえできなくなることもあります。

スキンシップや表情、態度、音声、言語など、相手を認めるような刺激となる働きかけを「ストローク」といいます。いわば、心の栄養です。

①プラスのストローク

傾聴や共感は最大のプラスのストロークです。

②マイナスのストローク

人が最も耐え難いのは「無視」されることです。

殴る、ける、つねる、叩く、物をぶつける、乱暴に扱う批判する、叱る、怒鳴る、悪口を言う、にらむ、皮肉を言う、責めるというものもあります。

マイナスのストロークは、いたずらに相手を傷つけるだけでなく、身体的虐待や精神的虐待などにも繋がることがあります。

傾聴の心構えとスキル

傾聴の心構え

いくら良いアドバイスをしたと思っていても、相手への理解が足りないと、状況に合わない一般的な助言や、押しつけがましい忠告になることがあります。

①受容・共感の姿勢を大切にします

  • ・訴えを否定せずに相手を受け入れる姿勢で聞きましょう
  • ・相手に調子を合わせるように、相槌を打ちながら、全身で聞きましょう
  • ・豊かな表情、ボディランゲージ、適度なスキンシップを活用しましょう
  • ・声に抑揚などをつけましょう

②非言語のメッセージを読み取るように意識します

  • ・相手の表情、しぐさ、声の調子に注視しましょう
  • ・姿勢、物の使い方、身体的な距離を意識しましょう

③相手の目を見て話しをします

  • ・相手と視線を合わせて話を聞くことで、「私は今、あなたのことを理解しようと真剣に聞いています」というメッセージになります
  • ・視線を合わせる事が難しい場合は、相手の口元に視線を向けるようにしましょう

④話しやすい雰囲気をつくりましょう

  • ・安心感を与えるよう、温かく穏やかな態度を心がけましょう
  • ・話しやすい話題作りを工夫する事も大切です

⑤話し手が構えないようにしましょう

  • ・話をさえぎらないようにしましょう
  • ・聞き手の思い込みなどで相手の思いを決めつけないようにしましょう
  • ・相手の欠点を指摘のみで終わらないようしましょう
  • ・相手の話題を横取りして、自分の話題にすり替える事は控えましょう

相手に伝わる自己表現のスキル

同じ言葉を相手にかけるとしても、態度や言い回しひとつで素直に聞けたり、そうじゃなかったりします。

◆ なぜ自己表現が相手に伝わらないのか

①非合理的な思い込みがある

極端に思い込みや根拠がないのに真実だと決めつけたり、物事を白黒かでしか判断しなかったりと、自分の視点からしか物事を考えられなかったりすることを指します。

②自己表現のスキルを持ち合わせていない

必要なスキルを、私たちは自ら学ぶ必要があります。

日常の経験より得るスキルもありますが、立ち振る舞いなど、意欲的に学び練習することで、自己表現は豊かになり、気持ちの良い人間関係を気づけるようになります。

◆ なぜ自己表現のスキルが必要なのか

①自己表現が必要な理由とは

高齢者介護に携わっておられる方々は、思ったことを言えなかったり、感情を押し殺したりする事があります。感情を押し殺してコントロールしたところで、ストレスは溜まり良い方向には向かいません。

その結果、介護者自身の精神面が不安定になり、うつ病などを発症する事があります。

自己を上手に表現するスキルを身につける事で、相手との関係を良好に保つだけでなく、介護者自身を守る事にも役立てる事ができます。

②自己表現のスキルを身につける工夫

自己表現のスキルを向上させるためには、下記の記載内容を意識してみてください。

  • ・まずは自分自身の考えや感情を整理すること
  • ・相手の立場に立って考えること
  • ・話し方や表現力を磨くこと
  • ・コミュニケーション能力が高いと思われる人の真似をしてみる

高齢者の心理

1.心の葛藤(アンビバレンス)を理解する

「葛藤」とは2つ以上の矛盾した気持ちがある状態をいいます。不安な時の自分の気持ち思い出し、高齢者の気持ちを想像してみましょう。

  • ・若いころは体力に自信があったのに、今は同じ歳の周りの人よりできない事が増えた
  • ・今まで自分でなんでもやってきたのに、人に面倒を見てもらうなんて恥ずかしい
  • ・仕事一筋で人生を送ってきたのに、こんな生活を送っていていいのか

◆ 葛藤している高齢者への対応

①高齢者の内面への理解

ある時は肯定的な反応であったのに、次の瞬間は反対のことを言うなど、言動に理解しがたい様子が見られることがあります。実はそのような高齢者の心の背景には、「葛藤」が存在します。

葛藤がある場合、それらを自分でコントロールする事が難しくなり、心理的に身動きできない状態に陥る事があります。両方の感情があまりにも激しく、葛藤が強まると、心の平静者が失われて、他者に対して攻撃的になることがあります。

②信頼関係(ラポール)を築くために

「ラポール」とは、「心が通い合う関係」という意味があります。お互いに信頼し合い、安心して感情の交流ができる関係が成立している事をいいます

人は、葛藤を誰かに心から理解してもらえたとき、安心感を得ることができます。ラポールを結ぶことが高齢者ケアへの重要な鍵となります。ポイントをみていきましょう。

  • ・高齢者の困った言動に対しても、常に受け入れる姿勢で接しましょう
  • ・高齢者の思いをを批判したり、否定したりすることは避けましょう
  • ・高齢者の表情、態度、声、言語の表現などから、気持ちや内面を観察しましょう
  • ・高齢者の人格や思いなどを尊重し、高齢者の立場を考えてみましょう

2.障がい受容を理解する

高齢者に限った事ではありませんが、おおよその人は、自分の身体に起こった急な変化をすぐに受け入れることはできません。時間の経過のなかでさまざまな葛藤があり、心も次第に変化していくものです。

この過程が「障がい受容」といいます。周りの人達は、それを温かく見守り、受容できるよう促すなどのアプローチが大切です。

①障がい受容の心理の移り変わり(5つのステップ)

どのような場面で、どんな困難に直面しているのかを知り、適切なサポートを心がけることが大切です。その為には、障がい者の心理の変化を知る事は大きなポイントとなります。

  • 1.ショック期:ショックと同時にパニック状態に陥り、障がいを他人事のように感じている
  • 2. 否認期:障がいを受け入れることができず、もとの状態に戻ることにこだわる
  • 3. 混乱期: 障がいを受け入れることができず、自分自身を見失う
  • 4. 努力期:自分自身で努力しなければならないことを自覚し、前向きな変化が見られる
  • 5. 受容期:障がいを受け入れ、新しい生活様式を確立する

まとめ

以上、高齢者介護におけるコミュニケーションのポイントについてお話してきました。高齢者だけでなく、皆さんの日常のコミュニケーションでも役立てられる内容もあるかと思います。

すべてを実践しようとすると無理がでてきます。自身に足りないと感じるものを1つでもいいので、意識して実践してみてください。

筆者のひとこと

高齢者に関わらず、自分以外の誰かを介護(支援)しようとするとコミュニケーションは必要となります。介護に行き詰った時、1人で抱え込まない事は、お互いにとって大切です。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆・監修者

管理者

竹本さん

管理者

竹本さん

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