2023.11.22

離れて暮らす高齢の親のために。帰省がチャンス!3つのポイントをチェックリストで確認。

離れて暮らす高齢の親のために。帰省がチャンス!3つのポイントをチェックリストで確認。

離れて暮らす親の元に久しぶりに帰ると、「急に年を取った感じでなんだか心配になった」という経験はありますか?帰省時はなにかとすることも多くゆっくり過ごせるともかぎりません。そこで、健康・生活・環境の3つのポイントについて、チェックリストを作成してみました。

子供に心配をかけないようにという思いや加齢により、不自由なことや多少の体調不良も、「こんなもの・・」と受け入れてしまうことが多くなります。下記のチェックリストで確認し、状況に合わせて対策を取りましょう。

 

チェックリスト

 

 1.健康のようす

  •  食欲があるか
  •  耳のきこえはどうか(TVの音量)
  •  移動時に何かにつかまる   
  •  急な体重の増減はないか     
  •  脚や腕がかなり細くなった   
  •  通院・お薬手帳の確認

 2.生活のようす

  •  同じものを何個も買っている   
  •  ごみの分別・ごみ出しができているか 
  •  カレンダーの月が替わっていない  
  •  布団や衣類が季節に合っているか
  •  郵便物・公的書類がたまっていないか
  •  電化製品、鍋等が焦げていないか

 3.環境のようす

  •  敷物・段差・歩行の妨げがないか  
  •  車に傷がないか
  •  コンセントのタコ足配線
  •  / ほこりがたまっていないか

 

健康のようす

 

□食欲があるか(極端に少ない・偏りがあるなども確認)

加齢による食欲の低下を「年のせい」とそのままにしていると、低栄養のリスクが高くなります。食事作りが大変であれば、宅配・配食サービスを利用してみるのはいかがでしょうか。できるだけ地域の活動や、友人や家族との食事の機会を増やしてみましょう。

 

□耳のきこえはどうか(TVの音量)

 実家のテレビの音が外に聞こえるくらい大きくて驚かれた経験はありませんか?特に、一人暮らしの場合、自分の耳の聞こえにくさにはなかなか気づきにくいです。テレビやラジオの音は、自分が聞こえるまで音量を上げることができますし、生活音に関しては、音が入ってきていないこと自体がわかりません。

加齢による難聴の早期発見・早期対策は、認知症予防にもつながります。

 

□移動時に何かにつかまる

 キッチンからリビングへ、トイレ、ベッドルームへと家の中での移動時、壁やいすの背もたれを伝い歩く、立ち上がり時にふらつきがあるなどのご様子はないでしょうか。

ふらつきの原因は、下肢筋力の低下だけでなく、脳の異常・貧血が原因の場合もあるため、程度によっては、受診をおすすめします。

 

□急な体重の増減はないか

 急な体重の増減は、低栄養、内臓疾患の可能性があります。体重の減少だけでなく、急な体重の増加も要注意です。体重増加の原因は、肥満だけでなく、腎不全や心不全によるむくみの場合もあります。明らかなむくみがある場合は早急に受診しましょう。

 

□脚や腕が極端に細くなった

 加齢による筋力や筋肉量の低下(サルコペニア)を年のせいと放置しているとフレイルの状態になります。フレイルの場合は、単に運動をすればいいのではなく、医師・看護師や栄養士・理学療法士などとの連携が必要になります。介護保険を利用されているかたはケアマネージャーに、まだの方は、医師や地域包括支援センターにご相談ください。*フレイルとは

 

□通院ができているか・お薬手帳の確認

 体調を確認すると、いつも「大丈夫、元気よ」という返事・・・。でも、もしかすると通院が負担になり、通うのをやめてしまっているのかもしれません。また、ご自身の飲んでいるお薬を意識していない方も、意外に多くいらっしゃいます。直接聞きにくい時には、「お薬手帳」をみせてもらいましょう。(最近はアプリで管理されている場合もあります。)

お薬手帳の管理がしっかり出来ておられる方については、まずは一安心です。 お薬手帳が複数ある方は、もしかしたら薬の重複や、適切な受診ができていない(同じ疾病で別々の病院を受診し、あちこちで薬を出してもらっているなど)場合がありますので、服薬の確認をして手帳を一つにまとめましょう。

 

生活のようす

 

□同じものをいくつも買っている

 ストックの域を超えた買い物の重複は、認知機能の低下のせいかもしれません。また、未使用の化粧水や浄水器のカートリッジなどが大量にある場合は、通販のトラブルにあっている可能性もあります。

 

□ごみの分別・ごみ出しができているか

認知機能の低下が始まると、ごみの分別が難しくなる方が多いです。分別ができないことで、ごみを出せなくなり(出しても戻される。近所の人に注意を受けてしまいそれ以来出せなくなる人もいます)、ごみが溜まってしまうことが多くあります。

*高齢者のごみ出し支援については、「ふれあいこみ収集」など地域によってボランティアや事業者による支援対策をしている所が多くあります。役所や地域包括支援センターにお尋ねください。

 

□カレンダーの月が替わっていない

 かなり前のカレンダーがそのままになっている場合は、日付に対する意識が薄れているのかもしれません。単純なめくり忘れであれば問題はないですが、日付を意識して生活することは認知症の予防にもつながり、大切なことです。また、カレンダーの高さまで、肩の痛みや膝の痛みで、手が届かなくなってしまっている可能性もあります。

 

□布団や衣類が季節に合っているか

 季節にあった、適切な衣類や寝具を選ぶことができないようであれば、認知機能の低下があるかもしれません。そうでなくても、布団や衣類の入れ替えは、高齢者にとってかなり負担のかかる作業です。時間もかかるので、親御さんからはお願いしにくいかもしれません。帰省時に声をかけてみてください。

 

□トースターや電子レンジ、鍋やフライパンが焦げていないか

 認知機能の低下のある方の一人暮らしでは、火気の取り扱いが、適切かどうかが、かなり重要です。電子レンジ等は庫内の汚れや加熱時間超過、対応していない容器を入れることなど煙があがり発火することもあります。最近のガスコンロは火災防止装置が付いていますが、引火ややけどのリスクが高くかなり危険です。ご本人の状況に応じて、IH機器を利用される方も多いです。その場合は、場合によってはお鍋やフライパンなどをIH調理器具の変更が必要になります。

 

環境のようす

 

□敷物やマット・段差や歩行の妨げになるものがないか

 高齢になると足先をあまり上げず、すり足気味になりがちで、なにもないところでもつまずきやすくなります。マットや敷物のふちは意外に引っ掛かりやすいです。保温が目的であれば、タイルカーペットもおすすめです。それほど家具を動かさずに、必要な場所に敷き詰められます。段差や障害物をなくすことで転倒を予防しましょう。

 

□コンセントがタコ足配線になっていないか /ほこりがたまっていないか

 火災の原因になります。電気の容量にも注意が必要ですが、コードの破損やねじれ、差込口のほこりなどを確認しましょう。コンセントやタップ付近は、狭く低い所にあることが多く、掃除がしにくいため、ほこりがたまっていることがよくあります。蛍光灯の交換や、電灯のカバーの掃除もついでにできれば安心です。こちらも介護保険を利用した訪問介護では対応できません。椅子やテーブルに乗ってする作業は、高齢者にとって大変危険です。

 

□車に傷がついていないか

 高齢ドライバー問題は深刻ですが、安易に高齢者の運転を否定することはできません。車の傷についても、目につく新しい傷について、覚えていないようであれば、運転の危険度が高いと考え今後の対策を検討してみてください。

まとめ

 

 一度に、これだけのことを確認するのはなかなか大変です。すべてを一度に確認するのではなく、大掃除のついでや、食事の時、くつろいでいる時など何気なく確認していただけたらと思います。

 

 

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執筆・監修者

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竹本さん

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