2025.05.30

高齢者の食中毒を防ぐために

高齢者の食中毒を防ぐために

私たちは毎日、食事でエネルギーを身体へ取り入れ健康を保っています。 けれども時には「食べること」が原因で体調を崩してしまうこともあります。その一つが「食中毒」です。特に高齢者の方は免疫力が低下しているため、症状が重くなりやすく命に関わる危険もあります。ここでは、高齢者の食中毒を防ぐためにできる対策についてご紹介します。

夏も冬も油断大敵!食中毒の季節

 

気温が高くなる6月から9月にかけては、サルモネラ菌やカンピロバクターなどの細菌性の食中毒が多発します。一方で冬になると、ノロウイルスなどのウイルス性食中毒が流行します。また、作り置きの食事を室温で長く放置するだけでも細菌は増殖してしまいます。

 

食中毒の菌と主な発生状況、特徴

 

 

食中毒から身を守る「3原則+α」 

 

高齢者の食中毒を予防するには、「基本のルール」を守ることがとても大切です。家庭内で徹底する事で感染のリスクが低くなりますので、しっかり守って生活を安定させましょう。

 

① 菌をつけない
→ 手洗いの徹底、手袋の使用、調理器具の使い分けを忘れずに。

② 菌を増やさない
→ 食品は常温での放置を避け、できるだけ早く冷蔵・冷凍保存を。

③ 菌をやっつける
→ 加熱が肝心。「中心の温度」が75℃になった状態で1分以上、加熱を続けることが大切です。ノロウイルスの予防ではさらに「中心温度85~90℃で90秒以上」とされています。

 

おまけの+α(プラスアルファ) 菌を持ち込まない
→ ウイルス感染者の便や吐しゃ物に注意。ウイルス除去には次亜塩素酸ナトリウムが有効です。

 

日々の調理でできる具体的な対策 

 

  • 手洗いと器具の消毒:
     食材に触る前、トイレ後、調理の合間には必ず手洗いを。まな板や包丁などは使い終わったらよく洗い、できればさらに熱湯かけや消毒液で清潔に保ちましょう。
  • 適切な加熱と保存:
     調理した食品はすぐに食べる、または保冷材をフタへ載せるなどして手早く冷まし、冷蔵庫へ。温かいまま常温で放置すると細菌が急増します。再加熱の際も中心温度がきちんと高くなるように注意してください。

 

 食の安全が、毎日の安心に

 

高齢者にとって、食事は健康維持だけでなく「楽しみ」でもあります。だからこそ、安全な調理と保存を心がけることが、ご本人にもご家族にもとっても大切です。

“ちょっとした気づかい”が、大きな安心につながります。どうか今日から一つでも、食中毒予防の行動を取り入れてみてください。

 


参照:農林水産省ホームページ:食中毒の原因と種類より参照 

   https://www.maff.go.jp/index.html

   東京都目黒区ホームページ:食中毒予防の3原則についてより参照 

   https://www.city.meguro.tokyo.jp/index.html

 内閣府 食品安全委員会「加熱してもなぜ食中毒が起こるのでしょうか?」

PDF 2017年3月公表

 https://www.fsc.go.jp/visual/kikanshi/k_index.data/anzen50_P08.pdf

 

 

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執筆・監修者

コラムニスト

田村さん

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