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2025.02.21
高齢者向け宅配弁当で食生活を豊かに~手軽にしっかり栄養をとろう~
高齢になると、日々の食事を作ること、1日3食しっかり食べることを、少し面倒に感じる人も多いのではないでしょうか。高齢者が手軽に栄養バランスの取れた食事をとる、ひとつの方法として宅配弁当があります。 ここではそんな宅配弁当の、上手な利用についてご紹介します。
最近は電話だけでなくネットで、気軽に飲食店からの出前・配達が頼めるサービスが広がっています。しかし料金が割高になったり、「ネット注文」は高齢者には壁が高く感じられることから、若い世代の利用がほとんどのようです。
また、自分の好きな店を選んで注文するために外食と同様、カロリーや栄養のバランスが偏ってしまう恐れもあります。
今回お話しする「宅配弁当」は、たとえば「毎週、月・水・金の お昼は1食、夕方は2食」など曜日や時間帯、個数を指定して注文すると、キャンセルするまで継続してお弁当を届けてくれるシステムです。あらかじめ「1週間だけ」「1ヶ月間」など期間を指定することも可能です。事業者によっては、日付単位で指定できるところもあります。
自宅に届くお弁当には、常温の(もしくは温かい)お弁当と、冷凍弁当の2種類があります。一般的に「宅配弁当」と言うと、常温系のお弁当を指すことが多いようです。
宅配弁当は、総菜屋さんやチェーンの外食・弁当販売等の配達とは違い、メニューはお任せか決まった範囲から事前に選び、配達期間を指定します。
こうした宅配弁当は多くの場合、日替わりで定期的に配達されます。多様なメニューのきちんとした食事をとりたい高齢者にとっては、安心できるシステムといえます。
高齢者向け宅配弁当のおすすめポイントは、ほかにもたくさんあります。
・栄養バランスの確保
高齢者向け宅配弁当は多くの場合、栄養士が監修して栄養やカロリーバランスが良いメニューとなっています。
高齢者は、食欲不振や消化機能の低下で食事量が少なくなりがちですが、宅配弁当なら少量であってもバランスよく食べられ、必要な栄養素をまかないやすくなります。
・調理や買い物の負担軽減
食べる量や食欲が減ってくると、調理にも工夫が必要です。一度にたくさん作ると同じメニューを何日も食べることになり、少量を作ると材料が余ります。料理を毎日作っていても、今日は面倒だ、と感じる日もあるでしょう。
また、スーパー等で野菜や調味料、お米など、重いものを購入して持ち帰るのも負担と思うときはあるはずです。宅配弁当は、こうした高齢者の負担を減らします。
・いろいろなメニューが食べられる
調理の手間を省くだけなら、スーパーでお惣菜を買う方法もあります。でもその場合はつい、自分の好きなメニューに偏りがちで、いろいろな食を楽しめません。
宅配弁当であれば、和食・洋食・中華など、基本的に毎日、別メニューとなります。また、同じ食材でも違う味付けを楽しめます。
・アレルギー対応など、食形態によっても選べる
食材の好き嫌いでなく、アレルギーなどの理由から除去食等、工夫が必要な人なら、宅配弁当の事業者へ事前に伝えておくことで対応できることがあります。メニューを事前にお知らせする事業者なら、メインのおかずがそうした食材のときは前もって、その日だけキャンセル可能なことも多いようです。
市販のお弁当と違い、高齢者向けで除去等対応のお弁当であれば、食事制限がある人でも安心して食べられます。
・安否確認や温めなどの補助的サービス
事業者によっては、配達時に高齢者の安否確認サービスを実施しています。以前に聞いた話では、配達時に利用者宅の電子レンジで温めまで行うところもありました。ただし簡単操作できる電子レンジのお宅に限っての配慮だったそうです。
安否確認や温めには対応していない事業者もありますが、こうしたサービスがあれば高齢者にとって安心感につながります。
冷凍弁当は近年、冷凍技術の進化もあって人気が高まっています。通常、宅配の冷凍クール便で届けられるため、全国発送対応の事業者が多いことも魅力のひとつです。
常温の弁当と違って、冷凍庫で長期保存(数週間~1年程度)ができるため、好きなタイミングで食べられます。調理が面倒になった日や来客が来たとき、あるいは非常食としても重宝されているようです。
ただ、冷凍のお弁当はほとんどが電子レンジで温めるタイプなので、温め時間を間違えると、味が落ちたり食感が固くなることがあります。同封(記入)されている説明通りに解凍して食べましょう。
栄養バランスを考えて作られているものも多く、アレルギー表示・対応があるものを選べば、宅配弁当と同様に安心して食べることができます。
冷凍弁当は、電子レンジでの解凍の手間を面倒に感じる方には向いていないでしょう。また、宅配弁当のようなふれあい、温かみがないことを「味気ない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
高齢者にとってメリットが多いと思われる宅配弁当ですが、注意点もいくつかあります。
・費用
自炊で節約して調理するよりは、費用が高いかもしれません。
ただ、調理用の食材が余って廃棄する機会が増えているなら、デメリットと言い切れない可能性もあります。
・味つけ
高齢者向けに栄養士が監修しているため、塩分などが調整されているものが多いようです。個人的な味の好みとして「薄味で物足りない」と感じる方もいるようです。
・配達時間
届いた日に食べる宅配弁当の場合、配達は通常、エリアごとの指定です。そのため、日によって配達時刻が変わったり、希望時間帯に配達してもらえないことがあります。
また、不在の場合は「配達員が持ち帰る」、「保冷バックや保冷ケースに入れ玄関先などへ置いておく」など、事業者によって対応が違います。基本的には配達時刻に在宅する必要があり、通院や急なお出かけなどの予定が組みにくいという声もあります。
・容器ゴミの処分
事業者によっては、使い捨てプラスチックや紙製の容器を使用しているところがあります。回収タイプの弁当容器であれば、食事後に玄関先などへ置き、次の配達時に持って帰ってもらえますが、使い捨てタイプはゴミとなります。ゴミの分別や処理が難しい人だと、容器のゴミが溜まることで臭いや害虫の発生につながる恐れがあります。
宅配弁当を上手に便利に利用するには、いくつかのポイントがあります。基本的に最初が肝心、つまり宅配事業者選びが一番重要となります。
まずは、弁当宅配事業者のパンフレットをできるだけ多く自身で取り寄せ、比較しましょう。取り寄せるための事業者情報は、ケアマネジャーもしくは地域包括支援センターに尋ねれば得られます。
パンフレットは、次のような点をよく読み、また、比較します。
①メニュー・・・自分の好みのメニュー、栄養状態、食事形態(きざみやムース)などに合うメニューがあるか
アレルギーのある方はアレルギー対応可能か、代替メニューがあるかなどもチェックします。
②価格・・・予算内の価格かどうか
地域や条件によって違いますが、生活支援型の食事サービスなど、公的補助が受けられるものもあります。
契約前に、事業者やケアマネジャーへ確認しましょう。
③配達・・・宅配業者によって、配達曜日や時刻・対応が違う
例えば週単位の注文のみ、対応が平日のみ、朝食メニューがある、といった差があります。
事業者の住所が自宅に近い場合、柔軟に対応してもらえる可能性もあります。
④試食・・・無料の試食サービスがあればぜひ事前利用
実際にお試しで食べることで、分量や味つけ、配達時の雰囲気などがしっかり確認できます。
⑤支払いやキャンセル・解約方法・・・支払方法と契約は確認が必須
代金の支払いは「配達時払い、週払い、月払い」、「現金払い、口座引き落とし、振り込み」などさまざまな種類があります。自分が希望する支払方法が使えるかどうか、しっかり確認しましょう。また、キャンセルしたい場合に何日前まで可能か、配達の契約期間と解約方法・解約条件についても必ず確認が必要です。
⑥口コミや紹介によって比較・・・信用できる人から聞き、ネットの評判は鵜吞み(うのみ)にしない
味の好みは人それぞれですが、やはり他の人からの評価も参考になります。知人や隣近所の利用者の話を聞いたり、ケアマネジャーに「利用者に人気のある事業者は?」と尋ねてみてもよいかもしれません。
人気の宅配事業者には、味つけ以外にも配達員さんの対応、メニューの豊富さなど、何らかの理由があるはずです。ただすべて個人の意見なので、あくまでも参考程度にしましょう。
高齢者向けの宅配弁当は、健康な食生活を保つのに便利なサポートサービスと言えます。調理ができる方や調理サポートを受けられている方でも、宅配弁当と調理を上手に併用して、豊かな食生活を送っていただければ幸いです。
参考)
大阪市 生活支援型配食サービスについて
https://www.city.osaka.lg.jp/fukushi/page/0000006603.htm
厚生労働省:配食サービスを通じて高齢者の健康づくりを支えてみませんか
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/haisyoku_zigyousya.pdf
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