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2026.01.09
認知症の方の『徘徊』 介護施設ではどう対応しているの?
「家族が夜中に外へ出ようとする」「どこかへ行こうとして止まらない」 認知症の方の徘徊は、家族にとって心配の種のひとつです。 グループホームや介護付き有料老人ホームなど、日常生活の支援を行う介護施設では、 どのように対応しているのでしょうか。 施設での工夫や声かけの方法は、家庭でも参考になる点があります。知っておくと、家庭での見守りにも生かせます。
徘徊は、認知症の方によく見られる行動のひとつです。
目的がはっきりしないまま歩き回ったり、同じ道を行き来したりします。
「迷っている」「落ち着きがない」と見えることもありますが、必ずしも理由のない行動ではありません。
原因はさまざまで、過去の生活リズムや習慣、不安や緊張、身体的な不快感が影響している場合もあります。
徘徊は「危険な行動」ではなく、本人なりの目的や気持ちをもった行動として理解することが大切です。
介護施設では、徘徊による転倒や外出のリスクを防ぎながら、本人の尊厳や自由をできるだけ守る取り組みが行われています。
まず大切なのは、無理に止めないことです。
· 安全対策:出入口や廊下に工夫をし、事故の危険を減らす
· 声かけと見守り:「どうされましたか?」「一緒に行きましょう」と安心を伝える
· 個別ケア:生活歴をもとに、落ち着いて過ごせる時間帯や場所を整える
· ICTの活用:必要に応じて見守り機器を併用
Aさん(80代・女性)は、夕方になると決まって玄関の方へ向かう様子が見られました。
声をかけると、「子どもが帰ってくるから迎えに行かないと」と不安そうに話されました。
生活歴を確認すると、以前はお孫さんを迎えに行くことが毎日の習慣だったことがわかりました。
夕方に短い散歩時間を設け、スタッフが付き添うことで、現在は穏やかな表情で過ごされています。
徘徊の背景には、「心配」「不安」「役割感」など、本人なりの思いがあります。
家族としては心配になりますが、まずは「なぜ歩こうとしているのか」に目を向けることが大切です。
· 決まった時間に動き出す(過去の生活リズムが影響)
· 特定の人を探す(安心したい気持ちの表れ)
· 食事やトイレの直後に動く(身体的不快感が原因の場合も)
介護施設を検討する際には、徘徊のある方への対応を具体的に尋ねると安心です。
徘徊は、本人にとって理由のある行動です。
その思いを理解しようとする姿勢が、安心につながります。
一人で抱え込まず、地域包括支援センターや主治医、介護施設など、専門職に相談することも大切です。
歩く行動を否定せず、「その人らしさ」を大切にする介護が求められています。
· 徘徊は「危険だから止める行動」ではなく、本人なりの理由がある
· 生活歴や思いを理解することで、穏やかで安全な対応が可能
· 家族は行動の背景に目を向け、無理に止めない工夫を
· 施設見学や相談時には、対応方法を確認すると安心
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